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インゴット分割が節税になる!売却や相続時に知っておきたい税金の話
金を資産として管理・保管したいと考える人も多いと思いますが、金のインゴットはサイズが大きく、管理が簡単ではありません。
手軽に、またさまざまなリスクを回避しながら管理したいときに便利なのが、「インゴット分割」です。
どういった方法なのか、そしてどのようなメリットがあるのか、節税のポイントともに解説していきます。
インゴット分割とは?
インゴット分割とは、通常のインゴットより小さく分割することによって、管理や売却、相続、贈与をしやすい状態へ導くことです。
一般的に金の価値は、純度やその量、重さなどをトータルで評価し、はかられます。
そのためインゴットは多くの場合、それひとつで高い価値を見出すために1kg~といった大きな単位で管理、取引されます。
中には「10kg以上」といった大きなインゴットもあり、換金時には高い金額での取引を期待できる一方で、重量もあることから日頃の管理が大変になってしまうという特徴もあります。
しかし分割されたインゴットであれば、ひとつひとつのサイズが小さくなるため、管理が楽になるでしょう。
10kgすべてを一度に売却したり、一人へ相続・贈与したりする必要もなく、必要な分だけを取り扱えるという魅力があります。
ただし、中には分割によって価値が下がってしまうものや分割そのものが難しいケースもあるので注意してください。
インゴット分割のメリット
インゴット分割のメリットとして、節税効果が挙げられます。
いずれ売却、譲渡する予定でインゴットを保有している人は多いと思いますが、売却や相続、贈与の際にはインゴットの重さや、それによって得られる利益は支払う税金を決定する段階で非常に重要になります。
というのも、重さが一定以上あり利益も大きいインゴットの場合は、取り扱い時に国への報告や税金の支払いが求められます。
価値の高いインゴットを売却し大きな利益を得た場合、仕事等と同様に「大きな収入を得た」と考えられ、翌年に大きな税金がかかってしまうため財布を圧迫することとなるでしょう。
そのため、税金の支払いを回避するためにインゴット分割を検討するケースが少なくないのです。
インゴットを分割することによって、一度の取引で扱われるインゴットが少なくなれば、まとめて扱う場合に比べかかる税金も抑えられます。
ケースによっては税金の支払い自体が求められなくなることもあるため、より賢く活用できるでしょう。
相続の際、相続人が複数いても誰かがすべての利益を得るのではなく、均等に相続できるのも魅力です。
しばらくは自身で管理するという場合にも、資産が大きく目減りする事態を避けられ、うまく運用していくことにつながるでしょう。
金を管理する上で知っておきたい税金の種類
金の売却によって得た利益は、「譲渡所得」に分類されます。
所得として扱われることから、50万円以上の利益を獲得したときにはその分の所得税が課されます。
同時に支払調書の提出が必要となり、行うべき手続き、支払うべき税金も増えることとなります。
そのため、手続きの手間を省き所得税を節約したいのであれば、インゴットを分割した上で50万円以下になるよう調整してから売却する必要があるでしょう。
さらに、金を5年以上手元で管理、保有していた場合には、譲渡所得の控除額についても変動するためよく確認しながら取り扱うことも重要です。
また、金を相続・贈与した際には、資産として扱われることから相続税や贈与税も発生します。
具体的な金額は相続の際の金の時価にもよりますが、相続税の基礎控除額より大きいのであれば相続税や贈与税を支払わなければいけません。
インゴット分割の利用方法
インゴットを分割したい場合には、金を取り扱う業者や店舗にその旨を伝え、精錬加工をお願いします。
精錬加工を受け付けている店舗であれば、売却の際にも「分割したインゴットを◯グラム分だけ売却したい」というようオーダーも可能です。
手持ちの金すべてを一度に手放すのでなく、常に必要な分だけ扱えるので計画的な運用が叶えられるでしょう。
また、現在手持ちの金を売却したいと考えながらも、支払調書を出すのを避けたい、手続きをしたくないというときに最適な方法と言えます。
また、金を購入したものの領収書がなかったり、再発行できなかったりするケースや、金を相続したものの購入証明書がないというときにも、インゴット分割が便利です。
「証明書がなければ金の価値が証明できない」と考える必要はありません。
さらに、「今、手持ちの金を今後どうやって運用していけばいいのかわからない」というようなときにも、店舗や業者へ相談することで解決の糸口が見えるかもしれませんよ。
まとめ
インゴットは売却はもちろん相続や贈与にも使える資産です。
工夫次第では節税ができ、受け取る側や利益を受けたときの負担を減らすこともできます。
インゴット分割によって保管もしやすくなりますから、検討してみてはいかがでしょうか。